トマトの脇芽(ワキメ)

6.現在

トマトのクローンを作る際、トマトの脇芽(ワキメ)を取り、それを育てるとまたトマトの木ができる。こんなことを何年もやっていると、確率良く育てるコツが多少分かってきた。脇芽は15センチくらいまで成長させてから切り取る。トマトの苗は元来葉っぱが少ないというか葉っぱの面積が少ない植物なため光合成のコスパの事を考えると、栄養成長過程(実をつける前の過程)の時期は脇芽はすぐ取らない方がいいという説に賛成している派である。(農家は面倒なので脇芽をすぐ取ってしまうところが多い)。それを水の中に入れ約1週間またはそれ以上、暗闇に置く(日光が当たらない方が根っこが早く伸びてくる)。脇芽は腐りやすく、結構水は汚れるので、なるべく毎日取り替える。水は水道の水がいい。以前、雨水を使ってやったことがあるが、雨水は腐りやすいため塩素が入っている水道の水を使う方が脇芽が腐りにくい。脇芽は腐りやすいため、なるべく小分けして育てた方がいい。不精して大きなボールで沢山の脇芽を水につけると、1本が腐ると他の脇芽も連動して腐ってしまうので要注意です。写真のように根っこ(ひげ)がはえてくる。(ひげみたいに細いため、水につけたまま横から見てもひげに気が付かない場合があるため、手間かもしれないがいちいち取り出して確認しなければ、ひげに気がつかないかもしれない)。ひげがはえたら苗ポットに土を入れ脇芽を差し苗化させる。ポットに入れると環境が変わるためクタっとなることがあるが、ほっとくとまた真っすぐ直立してくれる。根がしっかり出るまでは光合成の必要はないため、直射日光が当たらない場所で育てる。(暗闇でない方がいい)。根っこが出たかどうかはどうやって知るかというと、ある時から背丈がグッと伸びる。余談だがその後、ポットを横向きにする。何日かすると横になっていた苗は天井に向かって伸びてくる。そうなったら根っこが沢山出た状態になるので、斜めのまま定植(直植え)させる。F1ではなくF2品種になるため成が悪かったりする面もあるが家庭で食べる分には十分なトマトができる。昔は北海道はお盆が過ぎるとすぐ寒くなるためトマトの2期作はできなかったが、温暖化で北海道は8月の末まで暖かい日がつづくため、ちゃんと2回収穫できます。ちなみに家庭でトマトのクローンを増やして食べる分には種苗法には抵触しないので安心して2期作に挑戦してみてください。

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