フミフミ

 きのう日曜日は保育園の友達2人をお借りして、娘とお父さんも入れて4人で市内の公園の梯子(はしご)をしました。たかが市内の公園でも結構おもしろい所が多く、保育園の子供には十分すぎるほどのプレイタウンなのです。五ヶ所くらい回りたかったのですが、三ヵ所しか回れませんでした。きっと子供にとって、いろんな公園に行けるというのは大人で言えば、あわびや平目やうにの高級鮮魚のお刺身をお腹いっぱい食べた後で毛蟹が出てくるようなもんだと思います。

真っ暗になるまで遊びました。

子供達を送って行き、親御さんに挨拶した後、家に帰り、お風呂に入ると娘がなんと背中を流してくれました。なんだかその後お父さんの言うことを珍しくよくききます。いつもだったら

お父さんが「なになにしなさい!」と言うと、すぐ

「じゃーさー、アイス買ってくれる?」とか「遅くまでビデオ見てもいい?」

などと交換条件を突きつけてくる娘なのですが、今日はなにかが違います。お父さんがうつぶせになってテレビを見ていると

「ねー、フミフミしてあげるか?」と言い出しました。

フミフミとはうつぶせになっているお父さんの足から背中 そして首までを、乗っかってゆっくり足で踏んで行くことです。娘はお父さんがこれを大好きなのを知っています。いつもは5回くらいやってくれるのがせいぜいなのですがテレビを見ている間じゅう ずっとやってくれると言います。

「きょう ずいぶん親切だね!」

「うん、だって、お父さん今日、いろんなとこに連れてって、くれたモン」

へー、そうか、なるほど感謝してるんだ!よし、いいぞいいぞー、偉いぞ!

 人におしつけられた感謝の行為は過去にいくつもありましたが、自分自身から湧き出した感謝の気持ちを表現できたのは生まれてはじめてかもしれません。今日は記念日になりました。娘が自分から相手に感謝の意を表現できた記念日です。10月21日 君の誕生日同様 覚えておきたい日です。(お父さん バカだから忘れるとはおもいますが..)

 来年小学生になる娘の体重は現在17Kです。背中を踏んでもらうにはかなり重たくなりました。2,3年まえの12Kくらいの時がちょうど気持ちが良かったフミフミです。

でも「痛いからもういい!」と率直に伝えた方が本人のためなのかどうか

結論を見出せないまま、苦痛で顔がゆがむお父さんは たまたまうつぶせのため娘はそれを知るよしもなく、時間だけが過ぎていきました(涙目)。

タイトルとURLをコピーしました