夏休みの自由研究

 今年の娘の夏休みの自由研究はまともだった。

昔、小二の時、うちがお弁当屋さんをやっていたので割り箸がいっぱいあった。なので お父さんも手伝ってしまって割り箸でミニログハウスを作った。タイトルは「シルバニアログハウス」が、しかし、結局、同級生の男子から「もったいない」とからかわれ(当然である)、それ以来、娘は自由研究に対し消極的になってしまった。

 今年は娘のおばさんが毎年毎年娘の自由研究があまりに粗末なのと、父親に、男親に育てられてだんだん雑に成長していく子供を不憫に思ったのだろう(笑)、フェルトやレースなどの生地でケーキやお菓子を作ったりする方法を娘に教えてくれた。

娘は今年はそれでケーキを作った。

そして完成。

学校での展示が終り娘は持って帰ってきた。小六にもなれば皆、結構凝った自由研究を持ってくらしい。

父 「おもしい自由研究してきたのって誰?」

娘「おもしいって?」

父 「だから、親の力を全然借りないで、自分だけで取り組んで ほんで、その中でおもしいのは、誰、で、何?」

娘「うーん Kちゃんかなぁ、おもしい っていうか、結果、おもしかったのは、kちゃんかな?」

父 「なに?なに?なんだったの?テーマは? さ?」

その子はタバコのニコチンが人間の体に及ぼす影響と害について調べて模造紙に書いてきたらしい。

父 「なんでタバコの事なんか研究したの?」

娘「なんかぁ、お父さんもお母さんもタバコを吸う人らしくて、んで、それをやめさせたくて研究したみたい!」

父 「へ、そうなの、んで、Kちゃんの親はやめたの? たばこを?」

娘「それなんだけど、やめなかったらしい!」

父「ギャハハハハ!」

お父さんは椅子から転げて、1分間くらい笑った。

父「はぁ?子供がそこまで訴えてるのに?研究テーマにまでしてまで、そこまで訴えてるのに?アハ、アハ、アハハハハハ」と笑ってしまいました。

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