明日娘の小学校でマラソン大会がある。
距離は200メートルトラックを9週くらいだと先生が言っていたらしいので1.8kくらいかなぁと思う。走ってる時間は10分から15分くらいか?小6の女子だけ(30数人)で走るらしい、何位くらいでゴールするか見に行ってこようと思う。(コースを監視するお手伝いもしなきゃいけないし)
実は今から1月くらい前、
娘「ねぇ おとー?」
父 「なんだぁー?」
娘「来月マラソン大会があるんだけど、どやって練習したらいいの?」
父 「はぁ 何?順位を上げたいの?」
最近急に体力がついてきたせいか、こういうイベントに対し積極的になってきた。去年は確か友達と喋りながらの15位くらいだったように思う。
父 「とりあえず走っててお腹がいたくならないようにしていかなきゃいけんと思う。それには走りこみをしなきゃならんよ」
娘「どれくらい走ったらいいの?」
父 「よく言われるのは体をつくるのは1月前からだって言うけど」
娘「わかった んじゃ 今日からやろう」
その日から雨の日以外は1月間毎日走り込みをやった。
情けない話だがお父さんはもう娘にマラソンでついていく自信がないので自転車で付き合った。走る明日のジョーとチャリンコに乗って激を飛ばす丹下コーチのように、、最初の10日間は1kくらいから始め、お腹が痛くならなくなってきたため2kに切り替えた。走ってる最中同級生に出会い恥ずかしかったとのことなので、学区外コースに切り替え、そして今日にいたってる。
我々親子が考えた作戦はこうだ、
去年もそうだったのだが、足に自信がある子ほど最初っから全力で走る。そしてお腹がいたくなり自滅する。毎年この手のおっちょこちょいが学年を問わずいる。同学年のRちゃんとYちゃんはリレーの選手なのだが、去年この失敗によりリタイアしてる。逆にHちゃんとMちゃんはなぜ1位と2位だったのか、彼女らは自分のペースを守りあわてず全般は落ち着いて走り、中盤で体と相談しながらスパートをかけることができたからではないだろうか、つまりHちゃんとMちゃんのどちらかにピッタリついて行き後は自分の体と相談してどこかでラストスパートをかけたらいいのではないかという結論になったのだった。(ホントか)
そして娘にセカンドウィンド(第二の風)の話をした。
父 「運動やってる人とか走り込みをやってる人は誰しも経験することなんだけど、マラソンしてる時、最初はほら呼吸が苦しいでしょ、でもそのうち呼吸が楽になり足が軽くなるポイントがくるんよ、このポイントのことをセカンドウィンドと呼ぶんよ、え!ほんとにこれが自分の足か?と思うほど軽快に走れるような場面がくるんよ、そのとき何ぼでも走れるような気になるから、セカンドウインドきたら、中盤でもいいからスパートかけたらいいかも、つまりセカンドウィンドは苦しみに耐えた人間だけにやってくる神様の追い風なんよ」
娘「へぇー!」
娘はお父さんの話をめずらしく興味深深ときいていた。
その後、つまりマラソンは人生と同じであって、この世の人間はそのセカンドウィンドを求めて日々さまよっているようなもんだという話まで繋げたかったのだが、小6にこんな話をしてもバカにされるのが落ちなので、やめた。アハ
さて娘はどこまで行けるのだろう。明日仕事を中断して見にいこうと思う。
娘「おと?」
父 「はぁ?」
娘「セカンドウィンド、来るかな、ウチ(私)に?」
父 「それはわからん!やってみなきゃわからんわ、でも最後まであきらめんでがんばってみーよ!」
娘「うん」
「セカンドウィンド」というドラマチックな言葉の響きに心を奪われたのだろう、明日のマラソン大会を迎える娘の顔はいつになくしまり、目はカミソリのように鋭い。
そんな娘を見ていていいそびれてしまったことが一つあった。
ちなみにセカンドウィンドは走り始めてから最低でも15分以上しないとこないんだということを、、、
小学生のマラソン大会くらいの距離と走行時間内では残念ながら短すぎるため、多分セカンドウィンドはこない。セカンドウィンドは長距離走行の時にやってくる現象なのだということを、、、