挑戦者T

3.小学生の頃

 最近トランプのスピードを娘とやってます。

ブタの尻尾、スピード、神経衰弱等は絶対負けることがなかったのですが、本日スピードで娘に負けました。初めてです。生まれて初めて負け越しました。先日の戦績は32戦中、18勝10敗2引き分けでした。

娘の圧勝でした。

娘に勝てない場面が出てきました。お父さんも結構早い方なのですが、昨日まではちょっと本気を出せばおとうさんの圧勝だったのですが、本日がターニングポイントになったのでしょう、本日から娘の逆転です。

これから一つずつ娘の方が優っていくのでしょう。

がしかし、その次の日からカードを出すとき重ねて出していいというルールに切り替えてからはお父さんの圧勝ムードになってきました。(学校でやっているスピードは重ねだしオーケーらしい)。昨日は18勝6負け3引き分けでお父さんの勝ち。今日は6勝2敗3引き分けでお父さんの勝ち。

最近、学校で休み時間に流行っているらしいです。

で、本日娘は学校で圧勝したらしい。8連続勝ちだったらしいです。勝った人間が何度も出来るルールらしく、挑戦者は行列らしい。

んで、ある女の子がうちを訪ねてきた。

学校で、娘が「うちのお父さん むっちゃ早いよー」とよせばいいのに自慢して言ったらしく、

娘「おとー!」と娘の部屋から大きな声が、、

行ってみると、娘とT子ちゃんと、もう一人S子ちゃんがいた。

娘「オトー? T子ちゃんとスピード、ね?」

T子ちゃんは学校で一番早いらしい、なのでお父さんに挑戦したいとのことだった。S子ちゃんはその付き添い、兼、審判役らしかった。

道場やぶりである。(笑)

父「T子ちゃん、いやがるよ、きっと、だから、やめよ? ね」

T子ちゃん「やじゃ、ないよ」

父「んじゃ やる ? ん?」

で なんとT子ちゃんとスピードするはめになりました。

父「本気だしていいの?」

子供たち「うん」

父「でも本気だしたら 大人げないしなぁああ」

子供たち「だいじょーぶ、ぜんぜん」。子供たちの目は真剣だった。学校の一番ではあきたらず、大人にも勝ったという勲章が欲しかったのだろう、遊びの気配がチラともない。

父「君達、私に挑戦するなんざ、10年早いんだよ!わかってる? ん?」と わざと喧嘩を売る父さん

子供たち ニコリともせず目がキラリ光る。「そのセリフそのまま返すわ」とでも言わんばかりに口をつぐむ。

「よっしゃせーの!」 

そしてスピードがスタートしたのだった。

どうせおお父さんが負けると思っていた。負けて「いやー参りました!」という図柄を描いていたのだが、カードの目がたまたま良すぎて、お父さんの圧勝。

ありゃ 勝ってしまったぞ、2人ともお父さんのあまりのスピードの手さばきの速さに呆然としていた。

お父さんのスピードは適当に置いているのではないかと思われるくらい早い。気を取り直した二人は本当にトランプの数字がちゃんと連続しているかどうか一枚一枚めくって確認する。が、全て合っているのを知り唖然とする。2人とも目をまるくして「は はや!」

T子ちゃん、気わるくしたかな、と、おそるおそるT子ちゃんの顔色を見ると、そうでもなかった。逆に私が本気を出したことに満足してくれてるようだった。自分より早い人間が、別次元の速さの人間に出会ったことに笑うしかないみたいだった。

アーよかったぁぁああ

後日、

本日の戦績は
21勝15敗2引き分けで お父さんの勝ちでした。

本日の娘のホームランは、娘がちょっとズルいことをしたので、お父さんはそれをチクチク責めると、スピードをやっている最中

娘「イヤー 間違ったことをそうやって、いつまでも褒めないで!」

「責めないで」の間違いなのですが、お父さんとしては腹の皮がよじれ、調子が狂い、この後 勝てなくなりました。

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